どうも。
うたたねこです。

今日も前回に引き続きプププトレインのグッズ紹介…ではありません。書道とカービィのブログとして、さすがにカービィの記事が続きすぎるので今日は書道の話をします。



ということで今日の作品は調和体。少し前にも調和体の記事を書きましたが、その時はあまり良い作品が書けなかったのでリベンジします。それではまずは今日の題材から。

 虫聞くや 庭木にとどく 影法師
 高野素十

題材は前回と同じく高野素十(たかの すじゅう)さんの俳句。何故この俳句を選んだのかというと…ただ単に課題になったからです。秋の俳句に見えますが、実際のところはどうなのでしょうか。

調和体も墨象と同じく、同じ事ばかり書いていても作品は良くなりません。そこで今回はとりあえず20枚ほど作品を書き、そこから選別して最終的に6枚の作品が仕上がりました。

どれも文字の雰囲気は似ていますが、全体の文字の散らし方がかなり違います。そんな訳で今日の作品は「散らし」をメインにご覧ください。それでは今日の作品です。

調和体No.17 「高野素十句」


No.17-1t_musikikuya

まずは紙を横長にして普通の散らしから。滲みを出したかったので、墨象で使うネオカラーを使ってみました。さらに普段使っている半紙では滲まないので、画仙紙を半紙大に切って使っています。

調和体の作品は読めなければいけません。どれくらい読める必要があるのかというと、師匠曰く「一般人には読めなくとも、書道をやっている人には読めるレベル」なのだとか。よく分かりません…。

4行を見比べてみると、2行目の「庭木に」がちょっと微妙ですね。この「庭」はギリギリ読めないかもしれません。「木」も他の漢字と比べると普通過ぎます。

あとは滲みの位置が問題ですね。条幅の漢字作品と同じだと考えると、墨量の多い部分が横並びになるのは避けるべきです。となると、2箇所とも上が滲んでいるのは良くなかったかもしれません。

No.17-2t_musikikuya

2枚目。1枚目と同じような散らしですが、紙を縦長にしてみました。紙が縦長なので、それに合わせて「聞」と「師」の最終画を長めに引いています。

こうすることで、散らし方は似ていても余白の取り方が変わりました。特に1行目の余白は上手くいった気がします。3行目は下にもっと余白があったら完璧でした。

問題はやはり2行目でしょうか。「庭木」がどうにも格好良く書けませんね…。文字の崩し方は何となくでやっているので、字典を参考にしたほうがよいかもしれません。

あとはこの散らし方だと、滲みの位置は自然とずれてくれるのでやりやすいですね。ただ「虫」は良いとして、「影」はせっかくの見せ場なのに形が普通過ぎました…。

No.17-3t_musikikuya

3枚目は縦に1行で仕上げました。両側の余白が寂しくならないように、要所要所で文字を横に張っています。上半分は全体的に文字が大きすぎたかもしれません。

文字を横に張ったことで、「庭」が格好良くなりました。この文字は横長の崩し方の方が合っているようです。でも「木」はやっぱり普通ですね。線の向きをもっと考えるべきでしょうか。

1行書きなので、滲みの位置を気にする必要はありません。ただ、書き出し部分の滲みが強すぎて「虫聞」が読みにくくなってしまいましたね。最初の墨量に注意です。

あとは細かいところで気になることが1つ。「影」の左側だけが滲んでいて更に左に名前を入れているので、作品全体が左に傾いている気がしますね。右側にもどこか強い部分が必要です。

これには「師」の9画目が使えそうですね。最後の文字なので墨量は増やせませんが、掠れた線でも右に思いっきり張ることはできます。次回やってみましょう。

No.17-4t_musikikuya

ここからは横書きに挑戦。縦書きに比べて、ゆるい感じがするのは気のせいでしょうか。とりあえずやってみたものの、根本的に調和体で横書きはありえないとかだったらどうしましょう…。

日常生活では横書きが圧倒的に多いので、何となく身近な感じがしますね。ありか無しかは別として、一般人受けするのは横書きなのかもしれません。

滲みの位置は3箇所ともずれています。ただ全て行頭になってしまいました。これは多分良くないでしょう。2行目の「と」を滲ませて、3行目はそのまま書くのはどうでしょうか。

あとは見せ場である「庭」と「影」がイマイチ…。特に「影」の最終画に難ありです。ここまでの作品もそうですが、3本の斜線を上手く処理してやる必要がありますね。

No.17-5t_musikikuya

こちらは横書きで紙も横長に。1つ前の作品と散らし方はあまり変わりません。でも紙の向きを変えただけでかなり印象が変わりました。余白の違いが作品にもたらす効果は大きいですね。

この作品は文字1つ1つを見ると良い感じです。でも「聞」と「や」、「庭」と「木」を一緒に見ると形がとても似てしまいました。これでは作品の変化が乏しいと言われてしまいます…。

文字の形自体は面白い崩し方ができているので、あとは前後の文字とのバランスですね。同じ雰囲気にならないようにして、変化に富んだ作品に仕上げなければなりません。

滲みの問題は1つ前の作品と全く同じですね。先程は3行目を滲ませないという話をしましたが、案外2行目を滲ませないのも手かもしれません。どちらもやってみて比較してみましょう。

No.17-6t_musikikuya

ラストはちょっと遊んでみました。横に1行の作品ですが、まっすぐではなく弓形になっています。こういうあまり見ない感じの散らしにも挑戦してみたいものですね。

上手く処理すれば面白くなる気がします。ただこのままだと…見た目が変わっているだけでイマイチですね。散らしにこだわりすぎて文字が小さくなってしまいました。

3枚目の縦長の作品のように、もっと文字を張る必要があるでしょう。この散らしであれば、縦や横だけでなく斜めに張ることもできます。その辺りを上手く活かしたいですね。

ということで、今日は6枚の調和体作品を紹介しました。この中にあなたの目に留まった1枚はありましたでしょうか。もしあったなら嬉しい限りです。

前の記事でも言ったとおり、しばらく調和体の課題が続くのでまた書きますね。去年も同じ事を言った気がしますが、これを期に調和体作品の数も増やしていきたいところです。

では。次の更新は10月16日の予定です。




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