どうも。
うたたねこです。


今日は愛媛県のとべ動物園で「干支送り」が行われました。来年も良い年になるようにと願いを込めて、トリからイヌへ干支がバトンタッチされます。

酉代表はインコ、そして戌代表は…何故かタヌキでした。確かにイヌ科の動物のようですが…動物園だからあえてタヌキにしたんでしょうね。可愛かったです。

干支送りの話は昨年もしました。…なのですが、愛媛在住ではないので行ったことはありません。2年間ネタにさせてもらっているので、来年は行けたら行きたいですね。

こんな話をしたからには今日の作品の題材は「酉戌」…としたいところだったのですが、明日までは仕事が忙しいので「酉戌」の作品は30日の記事で紹介します。

ということで今日もストックしていた作品を使います。ちょうど去年の干支送り作品のうたたねこオマージュがあるのでそれを紹介しますね。それではまずは今日の題材から。

今日の題材は…


7d & 8d_sarutori
7b_sarutori[1]
8b_sarutori[2]

題材は干支送りということで「申酉」。書体は行書です。縦向きと横向きの2種類の作品を書きました。タイトルも「タテタツマキ」と「ヨコタツマキ」です。

見ての通りどちらも回転する線を主体とした作品でした。約1年前の作品ですがいい出来です。ですが大きな作品にしようと思うと…なかなか難しいところ。

以前も言いましたが大きな作品ほど線に勢いが必要です。ですがあまり勢いばかり重視するときれいな回転線が引けません。その辺りのバランスが直線と比べて曲線はかなり難しいと思います。

ですが今日は半紙大の作品。気合を入れて回転線を引きました。1枚は昔ながらの作品で、もう1枚は最近流行っている感じの作品となっています。それでは今日の作品です。

うたたねこオマージュNo.7「センタツマキ」


7uo_sarutori[1]

まずは昔ながらの作品から。「タテタツマキ」をうたたねこオマージュした「センタツマキ」です。タイトルは「線が主体のタツマキ」という意味で付けました。

基本は過去作品と変わりませんが、それぞれの線を強くして墨量も多くしてみました。過去作品のスマートさは失われましたが、その分迫力は出たと思います。

うたたねこオマージュNo.8「テンタツマキ」


8uo_sarutori[2]

こちらは最近流行っている感じの作品。「ヨコタツマキ」をうたたねこオマージュした「テンタツマキ」です。タイトルの通り「点」が主体の作品ですね。

最近の展覧会ではこういった作品がよく見られます。ここまで来るともはや「書」なのか「絵」なのか全然分かりません。最近の書道展でもそれが問題視されているようです。

私の師匠はこういう「点」ばかりの作品は好みません。だから私も展覧会用の作品を書くときは昔ながらの「線」を主体にした作品を書きます。

しかし賞を取ることに重きを置くのであれば、多少は流行りも取り入れるべきなのかもしれません。展覧会の審査は見た目のインパクトが重要らしいので…。

と、前置きが長くなりましたが作品について一言。作品の方向性としては、以前書いた墨量No.70「雨降り肉の日」に近い作品です。

70b_niku[7]

まず筆に墨をたっぷりと含ませ、筆を浮かしたまま線を引くように筆を動かします。すると線の軌跡通りに墨が落ちてまるで線のようになります。

その後、普通に墨を付けて線を引きました。今回はその部分を淡墨にすることで、濃淡のコントラストが出て作品に立体感が生まれています。今どきの楽しい作品になりました。

では。明日も更新します。




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