どうも。
うたたねこです。


スマブラSPが発売されて4日が経ちました。…まだ起動しておりません。ゆっくりプレイしたいなと思い、タイミングを見計らっていたら今日に至りました。早く遊びたいですね。


スマブラもですが、こちらも早くクリアしたいところ。昨日アナザーディメンションヒーローズはSランククリアしたので、後はアルティメットチョイスを残すのみ…頑張りましょう。

さて、昨日は今年最後の書道の講習会に行ってきました。内容は墨象研究です。午前中に質疑応答形式での講義が行われ、午後からは実際に作品を書いて講評していただきました。

講義の内容は墨象作品の制作にあたっての古典臨書の必要性や心構え、墨象と前衛書の違いや書と絵画の違いなど…非常に濃い内容です。

墨象研究の講習会でこれほど深い内容の講義というのはあまり受けたことがありません。それでもやはり難しい部分はありますが、今後どんなことをしていけば良いかが少し分かった気がします。

そんな中で午後から行われた作品制作。特に課題等は決められていなかったので、前回の記事で書いた通り毎月の課題作品を仕上げるつもりでした。

…だったのですが、午前中の講義の中で1つ面白いヒントをいただいたのでそれに挑戦してみることに。その題材は…「擬音語」です。

前にもお話ししたことがあるかと思いますが、墨象作品の題材は「漢字」に限りません。ひらがなやアルファベットを題材とした作品や、「非文字性の作品」というものもたくさん存在します。

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私の作品の中で「非文字性の作品」となるとこの辺りになりますね。上の2つの作品は、どちらも文字を題材にはしていません。こういった作品も「アリ」なのです。

そんな「漢字」を題材としない作品について午前中にお話しいただいた中で、「雨」の音を作品にすると色々な表情の作品が出来るのではないかというお話がありました。…やってみましょう。

そんな訳で、今日は「雨」の擬音語を作品化したものを紹介します。誰でも思いつきそうなものですが、私は先生のお話を聞いて初めて気づきましたね。それでは今日の作品です。

墨象No.171「雨ポタ」


No.171_amaoto[1]

1枚目の作品は「雨ポタ」。題材は擬音語の「ポタ」です。今回の作品タイトルは、全て題材が分かりやすいものにしました。決して良いタイトルが思い浮かばなかったわけでは…ありません。

雨の音なので、普通は「ポタポタ」のように言葉を繰り返します。ただ今回は繰り返すと作品が単調になりそうだったので、全て擬音語1回だけを題材としました。ご了承ください。

「ポタポタ」が題材なので、まずは墨飛沫をポタポタ落としました。最終的に線でかなり被っていますが、かなりたくさん落としています。

その後で上から「ポタ」と書きました。直線と曲線でダイナミックに書いた「ポ」と掠れた細い線で書いた「タ」、その対比が面白い作品です。

先生の講評は、「全体の流れに違和感がある」「『タ』の部分の線質が他と調和していない」とのことでした。…どちらも私がよく言われることです。これが今の私の課題なのでしょう。

1つ目については普通に文字を書くときも同じですが、文字を書くときには「流れ」が必要です。行書や草書はもちろん、楷書を書くときでも「流れ」は無視できません。

そう言われると、私は線1本1本ばかりに注目して全体を見ることが出来ていない気がしますね。少し終筆の向きを変えるだけでも、そこに「流れ」は生まれます。気を付けなくてはいけません。

2つ目については…私が最近1番悩んでいることですね。線の細さや墨量は問題ないのですが、線質をもっと「ポ」と合わせる必要があるようです。その感覚を早く身に付けたいところですね。

墨象No.172「雨ザー」


No.172_amaoto[2]

2枚目の作品は「雨ザー」。題材は擬音語の「ザー」です。「ポタポタ」と比べると「ザーザー」の方がたくさん雨が降っているので、1つ目よりも力強い作品を目指しました。

まず強い雨を表現するために、2本の太い横線を引きました。それと対比になるように、2本の縦線は細めにしています。最後に濁点を叩きつけて完成。墨飛沫は自然なものだけに留めました。

上下に大きく余白を空けていますが、一般的に余白は下を広めにした方が作品として収まりやすいらしいです。確かに下の余白は美しい気がしますね。

こちらの作品は、講評をいただいた後に修正した作品です。わざわざ失敗作を紹介するのも何なので、どの辺りに注意して書いたかお話ししますね。

まず、同じ向きの線を多用しないように注意しました。簡単そうに聞こえると思いますが、これが意外と難しくて気にしていないとなかなか上手くいきません。

今回で言うと、2本ずつある横線と縦線ですね。横線は右上がりと右下がり、縦線は末広がりになっています。微妙な差では分かりにくいので、しっかりと向きを変えなくてはいけません。

講評の中で先生から、「不安定と調和」が墨象作品には必要だと言われました。線の向きを変えることで不安定になりつつも、全体として1つの作品に調和させる必要があるのです。…難しいですね。

もう1つ注意したのは濁点の書き方です。最初は普通に2つの点を打ったのですが、それだと勢いが死んでしまっていました。そこで叩きつけることによって勢いを生んだのです。

筆を叩きつけると、この作品のような自然な墨飛沫が飛びますね。作品にアクセントを加えてくれる墨飛沫ですが、不自然に飛ばしてはいけません。こういった偶然性が重要なのです。

続いて3つ目の作品…なのですが、それは次の記事としましょう。それぞれの作品についての解説が長くなったので、この辺りで一旦休憩にします。

今回の「擬音語」を題材とした作品はあと2枚あるので、そちらも次回ガッツリと解説していきますね。多少難しい話になるかもしれませんが、お楽しみに。

では。次の更新は12月12日の予定です。




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