どうも。
うたたねこです。


昨日は毎日書道展を見に行ってきました。今年は京都ではなく大阪での開催だったため、ついでに大阪駅周辺でカービィのグッズもゲット。開封はまた後日ということで。

師匠からいつも「展覧会で勉強してきなさい」と言われます。そのため展覧会に行くと、どうしても「自分が書くのだったら…」という視点で作品を見てしまいますね。

とりあえず今回思ったことは1つ。どのような形にしろ、見た人の興味を『一瞬で』引くような作品を書かなくてはいけません。

書道の展覧会における審査において、自分の作品を見てもらえるのは本当に短い時間だけだそうな…。その短い時間の中で、審査員の方に「面白い」と思ってもらう必要があります。

ではどうやって興味を持ってもらえばよいのでしょう。審査員とはいえ同じ書道家、とりあえずは私が展示作品を見ていて感じたポイントを挙げてみます。

私がパッと目に付いたのは奇をてらった作品と線が美しい作品、そして黒や白が映えている作品でした。これは墨象作品に限ったことではなく、漢字や調和体の作品も同様です。

書道の展覧会に行けば、物凄い数の作品を見ることが出来ますね。でもその全てをゆっくり見ることは、時間的にも体力的にも難しいでしょう。

ではどうやって作品を見ていくのか、「あー、よく見る感じの作品だな…。」というものは省いていくしかありません。そしてそこで省かれないような作品を書かなくてはいけません。

審査員の方だって短い時間で物凄い数の作品を見るわけですから、とりあえず多少は奇をてらって目を引かなくてはいけないでしょう。

その上で作品として線質や白と黒のバランスが良ければ、じっくりと見られても恥ずかしくない作品になるわけですね。…うーんまとまりのない文章。

まぁそんな感じで、色々と思いながら毎日書道展の会場を後にしました。参考に写真も撮りましたが、さすがにここに載せるわけにはいかないので文章のみで失礼します。

そしてそんな気持ちが冷めないうちに、今日は墨象作品を何枚か書きました。なかなか格好良く書けた気がします。それではまずは今日の題材から。

今日の題材は…


No.23d_maguro
23b_maguro

題材は漢字の「鮪(まぐろ)」。書体は楷書です。とりあえず、なぜ私はこの題材を選んだんでしょうね。「鮪」を題材に作品を書く方もなかなか少ないのではないでしょうか。

変わった書体を題材としているならば、適当に字典を引いていて見つけたというパターンだと思います。でも今回は楷書…当時の自分は何を考えていたのでしょう。

過去作品のタイトルは「汽車ポッポ」。「魚」の部分が先頭車両、そして「有」が後ろに続く客車というイメージです。個人的にはかなりお気に入りの作品。

全体的なコンセプトは「L」字型をイメージして書くこと。L字型の作品は高低差のある画面構成を作ることが出来るので、結構便利だったりします。

ただ1つ気になるのが、前回の記事でお話しした「下に余白を作る」ということ。…見事に余白はありません。まぁどちらかというと敢えて埋めている部分もあるのですが…。

今日はこの作品をうたたねこオマージュ。今回は紙のサイズを横長のものに変えたので、作品の雰囲気も少し違ったものになりました。それでは今日の作品です。

うたたねこオマージュNo.23「墨象れっしゃ」


No.23u_maguro

タイトルは「墨象れっしゃ」。スターアライズの「フレンズれっしゃ」をもじったものですね。何となく電車ごっこをしているように見え…ると嬉しいです。

やはり過去作品は線がバラついているので、まずはその辺りを修正。後は墨飛沫が不自然にならないよう。書き出しに少し墨を飛ばしました。

そして最大のポイントは余白の取り方。「有」の横線を右上がりにすることで、下に広い余白を作りました。これだけだと面白くないので、最後にアクセントとして「月」を添えています。

今日の作品も比較的お気に入りですね。さかなへんの漢字はたくさんあるので、他の漢字も墨象作品にしてみても面白いかもしれません。

では。明日も更新します。




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