どうも。
うたたねこです。


一昨日で「アベンジャーズ/エンドゲーム」の上映が終了しました。2008年に公開された「アイアンマン」から始まり11年、長かった物語にも一旦は終止符が打たれるわけですね。

とはいえ昨日から始まった「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」にて物語は続きます。まだ見に行っていないので今後がどうなるかは分かりません。とりあえず早めに見に行かないと…。

あとはフェイズ2とフェイズ3で登場したヒーロー達の続編に期待しましょう。一部ネット配信のドラマもあるようですが…これは登録するしかないかもしれません。

閑話休題。前回から引き続きになりますが、墨象作品のストックを消化してしまいます。6月に書いた作品は6月中に紹介してしまっておきましょう。それではまずは今日の題材から。

今日の題材は…


No.222d_shiro[5]

題材は引き続き篆書の「城」。書体についての解説は前回の記事で書いたので、まだ見ていない方はこちらから併せてご覧ください。なかなか面白い漢字でした。

前回は似たような作品が3つ並びましたが、今回はそれぞれ少しずつ雰囲気が違います。コンセプトも3つとも違うので、1つずつ解説していきますね。それでは今日の作品です。

墨象No.224「WAの城」


No.224_shiro[7]

1枚目のタイトルは「WAの城」。色々と含みがありそうなタイトルですが、ただ単に見た目がアルファベットの「W」と「A」っぽかっただけです。他に何も思いつきませんでした…。

かなりデフォルメしていますが、題材の書体をそのまま使った造形です。左側は下の物見やぐらを中心として書きました。何となく立体感がある気がするのは私だけでしょうか。

こういった2つのパーツを横並びにする墨象作品では、左から右への流れが途切れないように注意する必要があります。直接的な流れがなくとも、筆脈が続いていれば問題ありません。

今回の作品は…その流れが弱いですね。書いたときは続いているつもりでしたが、完成してみると2つのパーツがそれぞれ独立してしまいました。難しいですね。

墨象作品として展覧会に出すのであれば、この作品はかなり勢いに欠けています。でも普通に作品の1つとしてみるならば、紙に綺麗に収まった良い作品なのではないかと…。

そう考えるとこの作品は、どちらかというと部屋などに飾る作品に向いているかもしれません。うたたねこがよく言う「オシャレな墨象作品」に分類されるのではないでしょうか。

墨象No.225「滝流城」


No.225_shiro[8]

2枚目は「滝流城」。「たきながれのしろ」と読むか「ロウリュウジョウ」と読むか…好きな方で読んであげてください。上から下への流れが力強かったのでこのタイトルにしました。

道具は筆…ではなく段ボール…でもなく紙です。書き潰しの紙を適当な大きさに折り、ネオカラーをつけて書きました。墨象作品はゴミでも書けます(笑)

1つ前の作品は全体の流れが悪かったですが、この作品は上から下への流れを上手く表現できました。特に上の方の「逆S字」っぽい部分が特に格好良く書けました。

紙では段ボールのようなシャープな線は引けません。でもその分だけ力強い線は引けるので、作品によって使い分けをするとよいでしょう。どちらも片付けが楽なのが最大の利点です。

今回の一連の作品全体に言えることですが、この作品も下に広く設けた余白を活かしきれていません。やはり墨飛沫でしょうか…そういえば紙で書くと墨飛沫は飛ばしにくかったです。

飛ばせないわけではないのですが、量の調整がかなり困難でした。自然には飛びにくく、飛ばそうとすると思ったより墨飛沫が飛んでしまう感じです。これは練習が必要ですね。

墨象No.226「鳳城」


No.226_shiro[9]

ラストの作品のタイトルは「鳳城」。こちらは「おおとりじょう」と読んでください。少し太っていますが、羽を広げた鳳凰に見えたのでこのタイトルにしました。

こちらも道具は紙。全体的に少しゴチャゴチャしてしまった感は否めませんが、特に中央左側の横線はとても格好良く書けました。紙が筆に勝てるときもあるのですね。

これを羽を広げた鳳凰とするならば、羽がほとんど紙の外に出てしまっています。正方形の紙か、思い切って横長の紙に書けばもっと迫力が出たかもしれません。

1つ前の作品と比べると、線に迫力があるのである程度下の余白は活きています。それでもやはり少し白すぎますね…。紙を使う時は墨飛沫をいかに飛ばすかがポイントとなりそうです。

No.220_shiro[3]

最後に余談。こちらは前々回の記事で紹介した作品「飛翔城」で、これも漢字の「城」が題材です。「城」と「鳥」には何の関係もありませんが、何故か鳥っぽい作品が2枚書けてしまいました。

どちらも意識して書いたわけではなく、書き上げてから改めて見てみると鳥になっていたのです。偶然の産物ですね。これも墨象作品の面白いところではないでしょうか。

では。明日も更新します。




人気ブログランキングへ
最後までご覧いただきありがとうございます。
よろしければクリックをお願いします。