どうも。
うたたねこです。


日曜日に兵庫県の長田で書道の講習会がありました。普段この場所に行くことはないので、寄り道をして鉄人28号の像を撮影。地球のピンチ時には動いてくれると信じていますよ。

講習会は年に5,6回ほどあり、内容は墨象・臨書・座学と様々。そして今回は臨書の講習会でした。いくら墨象を中心にやっているとはいえ、やっぱり臨書は欠かせません。

課題は「黄庭経(こうていきょう)」と「天来先生碑(てんらいせんせいひ)」。恥ずかしながら臨書するのは今回が初めて…。どちらも書体は楷書ですが、その書風は全く異なります。

せっかく講習会で色々と教わったので、今回と次回の記事でその内容をまとめていきますね。解説だけでは面白くないので、一緒に臨書作品も紹介します。それではいきましょう。

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ということで臨書作品を4枚用意しました。これが黄庭経です。一見するとただの楷書のようで誰にでも書けそうですが、なかなかそうもいきません。それでは簡単に解説していきましょう。

黄庭経は王羲之(おうぎし)の書といわれています。中には他の書家が書いたものではないかという話もありますが、真実は闇の中…。いつか解明される日は来るのでしょうか。

内容は不老長寿の養生法を説いた道教の経文を書いたもので、体の中にいる道教の神々の存在を明らかにすることで不老長寿を得ようとするものだとか…。

一応釈文を一通り読んでみましたが、あまりよく分かりませんでした。最後まで読んでも結局何が言いたかったのか…不老長寿への道は遠く険しいようです。

書風は非常に整った美しいもの。文字が若干扁平ではあるものの、隷書や篆書などのように大きな特徴は感じられません。普通に「綺麗な字」というのが第一印象でした。

そしてその第一印象のせいで、どうしても臨書をしていると文字が硬くなりがちに…。整った文字ではある一方で、のびやかな面もあることを意識して書き込む必要がありそうです。

中国の文人「董 其昌(とう きしょう)」によると、黄庭経には外面的な筆の表現ではない奥深い味わいがあるとのこと。少しかじった程度では、その境地は到底理解できないものなのでしょう。

ということで、今日は「黄庭経」について簡単にまとめてみました。歴史が苦手なうたたねこにしてはそれらしい記事が書けたのではないかと…。次回の「天来先生碑」も頑張ります。

では。明日も更新します。




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