どうも。
うたたねこです。

少し前の話になりますが、所属する会の展覧会に出品する作品が何とか完成しました。これで毎年出品している展覧会の作品制作は全て終了。ようやくひと段落です。

1回目の作品制作は散々な感じでしたが、2回目はいつも通り楽しく作品を書けました。どうも展覧会に出品すると考えると、普段の課題やブログ用の作品とは別物に考えがちですね。

展覧会受けする作品、みんなが書いている流行りの作品ということばかり考えていると、とたんに面白くなくなってしまいます。墨象作品は自由だという根本的な概念を忘れてはいけません。

作品は完成したものの、師匠からは「もっと新しいことを考えなくてはいけない」と言われました。確かに、今回の作品もどこかで見たことがあると言われればそうなのでしょう。

これが出来れば苦労はないのですが、誰も見たことがない作品を書ければ最高です。そういった斬新な作品であれば、きっと墨象作品が分からない人にとっても面白い作品になるはずですよね。

そのためには、根本的な考え方を変える必要があります。一見すると馬鹿馬鹿しい作品やふざけているような作品を書くのもよいでしょう。それくらいブッ飛ばないと壁は打ち破れません。

ダラダラと語りましたが、最終的に何が言いたいかというと…もっと作品を書きます。よくよく見ると、最後に純粋なブログ用の墨象作品を書いたのは8月上旬でした…。

毎月の課題をこなしているだけでなく、所謂自主トレも必要です。大いに馬鹿みたいな作品を書いて、大いに師匠に文句を付けてもらいましょう。ブログの方でも良ければお付き合いください。

さて、宇野雪村賞展用に書いた作品があと2つ残っています。今日はとりあえずそれを紹介してしまいますね。それではまずは今日の題材から。

今日の題材は…


ss219_1-7①
ss219_1-7②

今日の題材は漢字の「継」の旧字体である「繼」。書体は2枚とも隷書です。どちらもコンセプトは漢字の形。草稿をまとめた記事のリンクを載せておくので、併せてご覧ください。

 

基本的なコンセプトは、たくさんある「◇」を利用して手数で勝負するというもの。ただし「◇」をそのまま使うだけでは、単調な作品になってしまいます。

そこでやってみたのが強めのデフォルメ。根底では「繼」の形を見つつ、変化に富んだ「◇」を書いていきます。そんな感じで2つの作品を仕上げました。それでは今日の作品です。

墨象No.240「太った風見鶏」


No.240b_tugu[3]

1枚目の作品のタイトルは「太った風見鶏」。道具は段ボールを使いました。段ボールで手数の多い作品を書いていると、何故か鳥っぽい作品がよく現れますね。

今回は真ん中辺りの下に1本の縦線があることで、私には「風見鶏」に見えました。でも風見鶏にしてはお腹が太っています。そんな訳でこのタイトルにしました。

手数が増えれば増えるほど造形は複雑になり、白を攻めることになるので紙面が充実します。私はどちらかというと黒い作品が好きなので、もっと手数を足してもよいくらいですね。

しかしその一方で、書としての筆脈は見えにくくなります。この作品もどこが始筆でどこが終筆なのかと言われると…もはや書いた私自身にも分かりません。

個人的には、右上の掠れた「S」のような形のパーツがお気に入り。この作品は特に左側が少し重いので、そこに同じような線を足せばもっと軽やかな作品になるかもしれませんね。

墨象No.241「格好つける風見鶏」


No.241b_tugu[2]

2枚目の作品のタイトルは「格好つける風見鶏」。こちらはそこまで風見鶏っぽくはありませんが、コンセプトは1枚目と同じなのでタイトルも揃えてみました。

タイトルを「格好つける」としたのは、鳥が格好つけて向こうを眺めているように見えたからです。1枚目の鳥よりもスリムなので、きっとイケメン(美人?)の鳥なのでしょう。

1枚目の作品と同じく、右上にある掠れた線が1つ目のポイント。こちらは曲線ではなくカクカクした線にしてみました。線にメリハリが出ていい感じです。

2つ目のポイントは左側にある2つの曲線。段ボールでこのような曲線を上手く引くと、線に立体感が生まれます。特に下の曲線は上手くいきました。

墨象作品は基本的には平面の芸術。でも表現の仕方や線質の工夫によって、そこに立体感を生み出すこともできます。これも墨象作品の新しい形の1つではないでしょうか。

ということで、宇野雪村賞展用に書いた墨象作品は以上です。今回のために買った全紙がまだたくさん残っているので、これからは四角い作品も書いていきたいですね。

では。次の更新は9月23日の予定です。




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