今日の題材はコピー能力「エンジェル」。偶然ですが、絵を描いた日がちょうど2年前ですね。この頃と比べれば、水墨カービィも多少は上手くなっているのではないかと思います。



そしてこちらが以前に書いたもの。4月の「星のカービィ生誕27周年記念プププ祭」のときに書いた「コピー能力墨象」作品です。エンジェルカービィの天使の羽を題材にしました。

タイトルは「漆黒の天使」。天使の羽と言いつつ完全に真っ黒なのがポイントです(笑) 個人的にかなりお気に入りだったので、今回改めて大きな紙に書いてみることにしました。

ちなみに過去作品は条幅の4分の1で約35cm角、今回の作品は全紙の半分で約70cm角の大きさです。長さは2倍、面積だと4倍の大きさになりました。それでは今日の作品です。

タイトルは「漆黒の大天使」。作品のサイズが大きくなったので、タイトルにも「大」を付けておきました。…それだけです。一応「天使」よりは階級が上がりました。

基本的には過去作品の造形を踏襲。道具も同じように段ボールを使いました。とはいえせっかく新しく書いたわけなので、いくつか気になる所を修正しています。

まずは粗密の変化をつけること。真ん中のメインの羽の部分を比べると、過去作品は羽を開いているのに対して今回の作品は少し羽を閉じています。

この作品は余白の部分に思いっ切り墨飛沫を飛ばすのが1つのポイント。よって羽の部分と余白の部分は明確に分けた方が良いのではと思い、この形にしてみました。

結果として過去作品では特に右側の羽と墨飛沫が被りまくりだったのが、今回の作品では修正されています。右の羽を紙の上から下まで伸ばしたのも、結果的に作品の安定につながりました。

もう1つは墨飛沫の飛ばし方。過去作品では左右の墨飛沫が左右対称っぽくなっていまっています。せっかく羽の大きさを変えても、墨飛沫がこれでは意味がありません。

そこで羽のサイズに合わせてまず左の墨飛沫は控えめに。そして右の墨飛沫は過去作品同様ガッツリ飛ばしながらも、右下に余白を作るために無駄な墨飛沫はなくしました。

元々のコンセプトとして、全体的な形は逆三角形をイメージしています。今回の作品では、過去作品よりもそのイメージをしっかり表現できたのではないでしょうか。

この作品、うたたねこ的にはかなりの傑作です。でも師匠の反応は残念ながらイマイチ…。さらに修正を重ねて、展覧会レベルの作品にまで高めていければなと思います。