どうも。
うたたねこです。

hyogokenten2020

前回の記事でもお話ししましたが、「第五十五回 兵庫県書道展」の前衛書部に、準会員として出品します。お近くの方、お時間ある方は是非お越しください。

この展覧会用の作品を先日書いたわけですが、それが2020年の墨象作品の書き初めとなりました。今年もたくさんの墨象作品を書いていきたいですね。

そして今回展覧会用の作品を書く中で、最終的に2つの作品から1つを選んで出品することになりました。どちらも良い出来だったので、かなり悩みましたね。

ということで、今日の記事では2枚の作品の内の没になった方を紹介。没とはいえ僅差だったので、こちらも面白い作品に仕上がっています。それではまずは今日の題材から。

今日の題材は…


No.259d_kyo[1]

題材は漢字の「興」。書体は草書です。「興」というよりは「奥」のように見える書体ですね。かなり動きのある書体なので、そこを活かした作品を書きたいところです。


今回の展覧会に向けて、去年の12月にTwitterの方で草稿を練っていました。色々と考えましたが、最終的に選んだのは上の作品。これを進化させたのが今回の作品です。

コンセプトはとにかく上が重い作品。上に太い線を1本引き、残りの線で太い線を味付けしていくイメージで書きました。それでは今日の作品です。

墨象No.271「興味津々」


No.271_kyo[3]

タイトルは「興味津々」。「興」が題材なので…それだけですね。うたたねこ的には、コンセプトがしっかりしているとタイトルも思いつきやすいです。もっと草稿を練らないと…。

画像では分かりにくいですがこの作品、展覧会用の作品なのでかなり大きいです。具体的には縦78cm×横181cm。もはや襖に書いていると言っても過言ではありません(笑)

全体としては以前書いた作品と同じような雰囲気で書きました。変わったところといえば、特に上の長い横線の線質が良くなっているという点でしょうか。

作品の主役である上の線や右下の線の途中に出てくる異質な線がこの作品のポイント。この線は紙がたわんでいるところに書くと現れる、実力と共に偶然性も必要な線です。

展覧会に出品した方の作品は、真ん中の回線にもこの縦線が現れていました。手数の少ない作品なので、造形よりも線質での勝負となります。審査結果はどうなることやら…。

あと、今回はいつもよりも薄い紙を買ってみました。結果としては今回のような力強い作品には向かないかもしれません…。もっと手数の多いオシャレな作品を考える必要がありそうです。

元々は滲みを出すために薄い紙を買ったわけなのですが、結局今回も滲みはほとんど出ませんでした。まだ紙は半分以上残っているので、次回は滲みを活かした作品を書きたいですね。

では。次の更新は1月21日の予定です。




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