どうも。
うたたねこです。

1月も下旬に入りました。今年のうたたねこの目標は「有言実行」ということで、まずはこのブログ内で言ったことくらいは実行していかなければなりません。

とりあえず直近だと、今年の書き初めのときに書かなかった超大作の完成ですね。どこかで1月中に書くと言ってしまったので、あと1週間以内には仕上げなければ…。

さて、昨日から「令和」を題材とした墨象作品を紹介しています。作品は全部で5枚。昨日は1枚紹介したので、残りは今回と次回で2枚ずつ紹介します。まずは今日の題材から。

今日の題材は…


No.26k_reiwa2
No.196b_reiwa[2]

1枚目の題材は行書の「令和」。過去作品のタイトルは「流れ流され刻み往く」でした。曲線の部分が「流れ流され」、直線の部分が「刻み往く」というイメージです。

こちらの作品は過去作品の造形やコンセプトをほぼ踏襲し、半切の半分のサイズ(約35×70cm)に収まるように仕上げました。より段ボールらしさを活かした作品になっています。

No.26k_reiwa3
No.197b_reiwa[3]

2枚目の題材は草書の「令和」。過去作品は「ほやほや」というタイトルです。書きたてほやほや、まだネオカラーが乾いていない状態で写真を撮ったのでこのタイトルにしました。

過去作品は洋紙に書いたため、普通の紙よりもグラデーションが綺麗に出ています。それを活かすには書いてすぐの方がよいだろうと思い、あえてこの写真を使いました。

しかし今回はそうもいきません。どちらかというと滲みを出すために、書いてからしばらく置いておく必要があります。そこで2枚目の作品は雰囲気をガラッと変えました。

過去作品は「和」を中心にするというコンセプトだったのでそこは踏襲。作品中の3つのパーツがバラバラな気がしたので、その辺りをまとめてみました。それでは今日の作品です。

うたたねこオマージュNo.196「流刻流刻」


No.196uo_reiwa[2]

タイトルは「流刻流刻」。特に新しいタイトルが思いつかなかったので、「曲線→直線→曲線→直線」という作品の流れをそのままタイトルにしました。

上半分のパーツは過去作品とほぼ同じ。グラデーションは出せませんが、しっかりと段ボールらしい立体的な曲線と2本の直線を組み合わせました。

変化を出すために、片方の直線は少し太さを出して掠れた線に。あとは作品に勢いが出るので、曲線に合わせて墨飛沫を少し飛ばしました。墨飛沫の飛ばし過ぎには注意です。

下半分のパーツは少し形を変えました。まず曲線の部分は横向きにし、横への広がりを出しています。そして直線の部分は最近よく使うギザギザの線にしてみました。

それぞれのパーツは上手く書けた気がします。でも全体として作品を見ると…2つのパーツ間にもう少し余白があった方がよかったかもしれません。

単純に下のパーツの位置を下げると共に、上のパーツをもう少し小さくすればよかったですね。紙の下に余白が必要だという大前提を気にしすぎてしまいました。

うたたねこオマージュNo.197「にょろにょろぐるぐる」


No.197uo_reiwa[3]

タイトルは「にょろにょろぐるぐる」。上から下へ伸びるにょろにょろした縦線と、そこに重なったぐるぐるした曲線が主役なのでこのタイトルです。

「今日の題材」で過去作品のコンセプトを踏襲したと書きましたが…もはや別の作品ですね(笑) でもこの作品の根底には過去作品があるので、やっぱり踏襲で間違いありません。

全体の造形は上の大きなパーツと下の小さなパーツから成っています。メインである上のパーツは「令」と「禾」を一体化させてできたもの。とはいえ「令」はほぼ省略されています。

真ん中のにょろにょろした縦線は筆でも引けるので、ポイントはぐるぐるした曲線の方ですね。段ボールらしさを活かし、立体的で流れるような線を引きました。

下の小さなパーツは「口」です。ここでも立体的な線を引いたわけですが…後から考えると同じような線が多すぎたかもしれません。シャープな線も織り交ぜるべきでした。

あとは1枚目の作品と同様に、上下のパーツの間にもっと余白があるとよかったです。これは完全に上のパーツが縦に長すぎましたね。縦線で気合を入れすぎました。

ということで今日はここまで。残り2枚の作品は次回の記事で紹介しますね。1枚は個人的に気に入っている作品、もう1枚は5枚の中で師匠に選んでもらった作品です。お楽しみに。

では。次の更新は1月24日の予定です。




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