どうも。
うたたねこです。


カービィの絵本第3弾、「いつでもカービィ 勇気をキミに」をゲットしました。しかもサイン本!たまたま近くの書店で扱われるとのことだったので、早朝から頑張って並びました。

文は漫画家の谷口あさみさん、絵はイラストレーターのヒョーゴノスケさんです。カービィはもちろんですが、表紙の背景がとても気に入ったので購入しました。

絵本なのでページ数は少ないものの、各ページで全く違う背景が描かれていたので楽しかったです。そしてラストでは本当にカービィから勇気がもらえました。オススメの絵本です。

それでは本題。今日は墨象作品を2枚紹介します。題材は記事タイトルの通り「シンメトリー」と「余白」。どちらも墨象作品を書く上で処理が難しい要素です。

そんな2つの要素に今日は挑戦。今回は見た目の造形に着目した作品なので、題材となる文字がない非文字作品となります。ということで、早速今日の作品を見ていきましょう。

墨象No.278「□○◇△□、最後にしっぽ」


No.278b_symmetry

タイトルは「□○◇△□、最後にしっぽ」。作品を上から順番に見るとそうなっています。「四角丸菱形参三角四角、最後にしっぽ」ではなく記号を使うことで親しみやすい感じになったかと。

これまでにも何度か言ったことがあると思いますが、うたたねこは子供の時からシンメトリーが大好きです。しかし、墨象作品においては一般的にシンメトリーはあまり好まれません。

しかしここはただの趣味の場。展覧会でもなければ、今回は課題を書いているわけでもありません。このような時こそ新たな挑戦が必要ですね。

ということで、真ん中のシャープな縦線を軸として線対称な形の作品に仕上げてみました。道具は段ボールです。段ボールを活かした線をしっかりと使って書きました。

しかし、本当にシンメトリーにしてしまうのは流石に面白味に欠けます。今回は全体の形をシンメトリーにしたので、それ以外の2つの点でシンメトリーを崩してみました。

まずは墨量の変化。真ん中の縦線の左右で墨が濃い部分と掠れた部分があります。縦に見ても、パーツ間で同じ墨量の部分が続かないように注意しました。

もう1つは形の変化。作品のタイトルにも書いた通り、最後に左下に小さく尻尾をつけました。そしてこの尻尾とバランスを取るために、落款印は右側のこの位置に押しています。

そうして仕上がったのがこの作品。全体としてはシンメトリーですが、細かい部分では色々と違った部分があります。墨象作品として成り立っているのか、また師匠に聞いてみますね。

墨象No.279「究極の白」


No.279b_margin

続いての作品のタイトルは「究極の白」。…そのまんまなタイトルですね。記事タイトルにも書いた通り、余白を恐れずに究極の白い作品を書きました。

これは師匠からヒントを得た作品。以前師匠が「紙に墨をポタっと1滴落としただけでも作品になる」と言っていたのを思い出し、実際にやってみたのがこの作品です。

ただし、本当にただ適当に墨を落としたわけではありません。まずは墨をどこに落とすのかが重要です。色々と考え、最終的にこの位置が安定しそうだったのでここに落としました。

続いて重要なのが墨の落とし方。普通に筆から墨を落とすと、落とした部分の墨はこの作品のように丸い形にはなりません。飛沫が散ったような形になってしまいます。

そこで今回は墨を落とす部分にラップの芯を置き、その中に墨を落としました。こうすることで、墨はラップの芯の中にのみ落ちるので真ん丸な形になります。

そして最後に、少しだけ墨飛沫を飛ばしました。いくら究極の白い作品とはいえ、流石に丸い点が1つとその滲みだけではあまりにも寂しすぎますよね。

今回はメインの部分が右下に寄っているので、バランスを取るべく墨飛沫は左上に向かって飛ばしました。墨を落とした後にラップの芯を持ち上げることで、細かい墨飛沫を飛ばせます。

さらにバランスを取るために落款印は右下のこの位置に。左上の墨飛沫とのバランスを考えたつもりなのですが…もしかすると作品が右に傾いているのかもしれません。

その場合は落款印の位置が左下になります…本当になるのでしょうか。ここまで余白が広い作品は初めてなので、どうにも感覚がわかりませんね。これも今度師匠に聞いてみます。

では。次の更新は3月31日の予定です。




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