どうも。

うたたねこです。



ようやく、ようやく仕事がひと段落しました。

何か作品も書きたいところですが、とりあえず

宇野雪村賞展の草稿を練ってしまいます。

本日草稿を練っていく規定課題は「遠」。

何とかネタをひねり出していきましょう。

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各書体はこんな感じ。

書道字典に掲載されている書体の数は

今回の規定課題の中でもかなり多い方です。

その中でも墨象作品のネタになりそうな

書体をピックアップしてみました。

「遠」は「袁」に「しんにょう」が付いたもの。

「袁」は死者の服の襟元に魂を再生させるための

「玉(〇)」をおき、枕元に「之」を加えて死者の

死後の世界への旅立ちを送ることを表しています。

「土」は「之」が変化した形で、

ここに「しんにょう」を加えることで

「遠くへ行く」という意味になります。

篆書の「遠」の「袁」を下から見ていくと

解説通りになっていることが分かりますね。

ということで、今回も漢字の意味や各書体の

造形を参考に草稿を練っていきましょう。

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1つ目は漢字の意味を踏まえた正方形の草稿。

題材としたのは篆書の「遠」です。

作品の寸法は半切(140cm×35cm)の縦または横、

あるいは全紙1/2(70cm×70cm)のいずれか。

他の展覧会で正方形の紙を使うことはないので、

普段と違って草稿を練るのも面白いです。

作品の主役となるのは漢字の意味のところで

解説した魂を再生させるための「玉()」。

これを作品の中心として残りのパーツで

味付けをしていくイメージです。

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似たような草稿をもう1つ。

主役となる「玉(〇)」は普通に線を引くのか、

あるいはスタンピングで奇をてらうのか…。

そして主役のパーツと味付けのパーツの

サイズをそれぞれどうするのかも問題です。

どちらにしろ段ボールを使うことは確定ですが、

どうなるかは実際に書かないと分かりません。

でも格好良くなりそうな予感はします。

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2つ目は草書を題材とした縦長の草稿。

草書の「遠」はひらがなの「を」の

「字母(由来となった漢字)」なので、

ひらがなの「を」をイメージしてみました。

墨象作品としては至ってノーマルですが、

ノーマルであるが故に草稿としての出来は

かなり良い方だと思います。

全体の流れや余白の設け方など、

どこを見ても非常に安心感がありますね。

しかしノーマルであるが故に既視感が

半端ないのも事実なわけで…。

つまり結局は線質での勝負になってしまいます。

とはいえぜひ作品として仕上げたい1枚ですね。

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3つ目は楷書を題材とした横長の草稿。

見ての通り造形は至ってシンプル。

「しんにょう」が主役の作品です。

主役の線を如何に格好良く書けるかが勝負所。

しかし流石に余白が広すぎる気もします。

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となると同じ造形で正方形にしても良いかも…。

主役の「しんにょう」が短くなるのはかなり

ネックですが、余白が狭くなるので全体として

力強い作品になるかと思います。

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ということで今回思いついた草稿はこの3つ。

1つ目と3つ目はまだ草稿が完璧ではないので、

あとは書きながら考えるしかありませんね。



サイズは違うものの、前回の記事で「五輪」を

題材とした墨象作品を書いてみました。

分かりきっていたことなのですが、草稿を

練ったからといって全てが墨象作品として

仕上がってくれるとは限りません。

せっかく仕事の方も落ち着いたわけなので、

時間をかけて作品を仕上げていきましょう。

では。明日も更新します。




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