どうも。

うたたねこです。

神戸展チラシ

「瀧の藝術祭 in神戸」まであと20日!

そろそろ作品を用意しなければなりません。

7月に入ると社中展の作品制作があったり

仕事が忙しくなったりするので、6月中には

仕上げておきたいところです。

あとは7月になると暑くてやる気が…(笑)

たくさんの素晴らしい芸術作品が集まる予定

なので、ぜひ神戸までお越しください。

それでは本題。

今日は墨象作品を2枚紹介します。

教室の今月の墨象課題として書きました。

それではまずは今日の題材から。

今日の題材は…


No.409d_yuu[1]

題材は漢字の「幽」、書体は甲骨文です。

同じ書体を題材に2枚の作品を書きました。

甲骨文字は対象を絵画的に描いた象形文字の

ため、文字が顔のように見えることがあります。

この「幽」は笑っている人の顔に見えますね(笑)

「幽」は2つの「幺」がねじった糸の束を、「山」

が火を表しており、糸の束を燻すという意味です。

…元々はいつ使う漢字だったのでしょうか。

そんな漢字の「幽」を題材にして、今日は

縦の作品と横の作品を1枚ずつ書きました。

前者は非常にオーソドックスな作品に、後者は

ちょっと変わった雰囲気の作品です。

それでは今日の作品にいきましょう。

墨象No.409「dim black」


No.409b_yuu[1]

1枚目のタイトルは「dim black」。

直訳すると「薄暗い黒」となります。

「幽」という漢字の意味の1つである「暗い」を

ネオカラーの黒色と掛けてこのタイトルに。

流れのある作品なので英語にしてみました。

こちらは「今日の題材」でも説明した通り、

非常にオーソドックスな作品です。

上に大きめのパーツ、下に小さめのパーツと

いう形は墨象作品の基本的な造形の1つ。

線質さえ良ければ安定感と安心感が抜群です。

一方でもし展覧会にこのような作品を出品すると、

人によっては「またか」と思われるかもしれない

諸刃の剣な墨象作品でもあります。

今回の段ボールの線質もまずまずの出来栄え。

上のパーツは概ね完璧に書けましたが、下の

パーツはもう少し小さくても良かったかも…。

墨象No.410「カスカニクロク」


No.410b_yuu[2]

2枚目のタイトルは「カスカニクロク」。

タイトルの意味は1枚目と同じ感じです。

こちらはタイトルをカタカナにすることで

作品が構築的であることを表現しました。

造形は概ね「幽」の形をそのまま使用。

2本の横画はシャープな線で軽くまとめておき、

3本の縦画と2つの「幺」で色々な表現をする

ことによって面白い作品に仕上げました。

具体的に言うと左から扇形、曲線と直線の融合、

滲みのある三角形、正方形とそれを貫く力強い線、

そして沢山のシャープな線の塊という感じです。

個人的にはかなり可愛く書けたのでお気に入り。

左から4つ目のパーツの縦画の線質と、右端の

パーツのバラつきが今後の課題でしょうか。

No.410d_yuu[2]

ということで今日は漢字の「幽」を題材とした

墨象作品を2枚紹介しました。

ちなみに最終的に提出したのは1枚目の作品。

課題として出品して良い点数を狙おうとすると、

無難な作品の方が安心感があるのも事実。

個人的にお気に入りだった2枚目の作品は

選ばれませんでしたが、こうしてブログ記事で

紹介出来たので良いということにしましょう。

では。次の更新は6月24日の予定です。




人気ブログランキングへ
最後までご覧いただきありがとうございます。
よろしければクリックをお願いします。