どうも。
うたたねこです。

このブログの3年目が始まってまもなく1週間。去年は何か色々と抱負を語る記事を書いたような気がしますが、今年は気負わずに最初から通常運転で行きたいと思います。

ということで今日は墨象作品の紹介記事。タイトルにある通り、4枚一気に紹介します。しかも(前編)とあるので、勿論明日には(後編)を更新予定。芸術の秋をお楽しみください。

そもそも今日と明日に紹介する作品は、10月の課題として書いたものでした。そして1日1枚ずつTwitterに載せるつもりだったのですが…何だかんだでもう11月も下旬に入ろうとしていますね。

今さら古い作品を1枚ずつ紹介していくのも、何だかなぁという感じです。そんな訳で、今日と明日の2日間でまとめて紹介してしまうことにしました。

10月に書いた作品なのでこちらも古い話になりますが、以前に草稿を練った時の記事を書いています。そちらも併せて見ると面白いかもしれません。それでは作品紹介に行きましょう。

墨象No.163「タタキクラ」


kura3
No.163_kura[3]

今日と明日の作品は全て漢字の「蔵」を題材としています。書体はいくつか使っているので、それぞれ作品の上に「今日の題材」を載せておきますね。

1枚目の題材は草書。作品のタイトルは「タタキクラ」です。最初と最後に筆で紙を叩いて、いい感じに墨飛沫を飛ばしたのでこのタイトルとしました。

造形自体は、題材の書体をよく見るとあまり変わっていません。ですが最後の横線を力強く書くことと、2か所の墨飛沫によって墨象作品に仕上げました。

右下の余白はそのまま残したかったので、印は真ん中のこの位置に。少し異質かもしれませんが、作品の邪魔はしていないはずなのでここで良いのだと思います。

墨象No.164「ハシルクラ」


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No.164_kura[4]

2枚目は楷書を題材とした作品。タイトルは「ハシルクラ」。細い横線と横方向への墨飛沫によって、右から左へ疾走しているような感じを表現しました。

草稿の時点では半切をそのまま使う予定だった作品です。ただ残念ながら、そこまで空間を使い切ることが出来ませんでした。極端に紙が長いのも難しいものです。

道具は一応段ボールを使いました。自分としては段ボールっぽい細い線が引けたつもりでしたが、師匠に言わせればまだまだだとか…。もっと実践が必要です。

墨象No.165「タスクラⅠ」


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No.165_kura[5]

ここからは篆書を題材とした同じコンセプトの作品を2つ。タイトルは「タスクラⅠ」です。題材の漢字の各パーツを全て「+」に見立てて作品化しました。

1つ目の作品は紙を縦長に。左上から下に向かって黒の部分が広がっていく造形にし、右側には大きく余白を設けました。白が美しい作品です。

草稿だとなかなか格好良く見えたのですが…実際書くとなると同じ図形がひたすら続くので、それぞれに線の長さや太さといった違いを持たせるのが大変でした。

墨象No.166「タスクラⅡ」


kura5
No.166_kura[6]

続けて「タスクラⅡ」。コンセプトや造形は1つ目と同じですが、紙を横長にして使ったので雰囲気はかなり違って見えるのではないでしょうか。

1つ目の作品と比べると、こちらの方が余白との境目が明確になりました。それだけ全体としては整って見えますが、細かい部分は似たような感じになってしまったような気がします。

どちらの作品が良いかは人によるでしょう。ただ墨象作品としては、やはり細かい部分での違いが必要なのです。その上で全体としても1つの作品にまとめる…本当に難しいですね。

といったところで、芸術の秋を楽しむ作品紹介の(前編)でした。色々と作品について語りましたが、あまり深く考えずに気楽に見てもらえると嬉しいです。

では。明日も更新します。




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