どうも。

うたたねこです。


今月のカービィのグッズ情報が更新されました。

相変わらずプライズ品が多いですね。

一方で最近はグッズの種類自体はかなり控えめ。

30周年に向けて力を溜めているのでしょうか。

25周年はそれなりに参加できましたが、

その前の20周年は色々あってほぼ不参加だった

ので今からとても楽しみです。

とりあえず軍資金は用意しておきましょう(笑)

閑話休題。

今日は条幅の漢字作品を書きました。

今回はいつもと少し趣向を変えて、

筆の違いによる作品の変化を見ていきます。

それでは今日の作品にいきましょう。

漢字No.60「条幅『池上逐凉二首』より」


No.60k_chijoryo[1]

白文「青苔地上消殘暑 綠樹陰前逐晚凉」

現代語訳「青々とした苔がある辺りは夏の暑さも

消え失せ、夕暮れの緑樹の陰はいつも涼しい。」

白文、現代語訳はこんな感じ。

白居易の「池上逐凉二首」という詩の一部で、

夏でも涼しい場所を表しているようです。

ここ最近の夏は苔が生えていようが木陰だろうが

とにかく暑いので共感はしかねますが…(笑)

中国の漢詩にはあまり詳しくありませんが、

課題などで書いた漢詩で気に入ったものの

作者を見ると白居易が多いような気がします。

本もたくさんあるようなので、ちゃんと勉強して

ブログのネタにしたいところですね。

雑談はこれくらいにして作品解説。

今回は隷書で2枚の作品を書きました。

No.60k_chijoryo

使った筆はこの2本。

前の師匠に高校進学祝いで貰った3本1組の筆の

内の2本で、使いやすいのでずっと使っています。

穂の長さはあまり変わりませんが、太さが

違うので出てくる線も変わりますね。

それでは筆の違いによる作品の変化を

見るために作品を1枚ずつ見ていきましょう。

No.60k_chijoryo[2]

まずは左の太い方の筆で書いた作品から。

線が太いのでかなり力強い作品です。

墨量が多すぎて掠れが少なかったのが少し

残念ですが、いつもの感じに仕上がりました。

No.60k_chijoryo[3]

続いては右の細い方の筆で書いた作品。

線が細いのですっきりした印象です。

筆が細い分含める墨が少ないので、

掠れも自然といい感じに出ました。

No.60k_chijoryo[1]

そして改めて2つの作品を比較してみます。

最終的には各個人の好みになるとは思いますが、

より隷書っぽいのは右の作品でしょうか。

左の作品は線が太いことで隷書の特徴である

扁平さが右の作品よりも弱くなっています。

うたたねこは左の雰囲気の作品を好んで書きがち

でしたが、今回2本の筆を使ってみて右のような

作品の方が寧ろ好きな気がしてきました。

jijojo_hojo

そもそも今回何故2本の筆を使ったのかというと、

懐素の自叙帖を書いていたからです。

自叙帖は非常に動きのある草書なので、

細い筆を使ってその雰囲気を出していました。

そして自叙帖の後に今回の条幅作品を続けて

書いたのですが、わざわざ2本目の筆を出すのが

面倒だったので細い筆をそのまま使用(笑)

すると想定外に良い作品が書けました。

自らの固定概念に囚われすぎてはいけませんね。

これは墨象作品にも勿論当てはまります。

7月に入ったのでそろそろ宇野雪村賞展の

作品を書いていかなければなりません。

今回同様固定概念に囚われずに色々な雰囲気の

作品を書いていきたいところです。

では。次の更新は7月4日の予定です。




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