どうも。

うたたねこです。



色々あって日付が変わってしまいましたが、

今日も宇野雪村賞展の草稿を練っていきます。

規定課題は全部で6つなので半分まで来ました。

ここ最近まともに作品を書けていませんが、

ようやく仕事の方がひと段落ついたので

来週は何かしら作品を書けると思います。

墨象作品や古典臨書など色々とやりたいこと

があるのでぜひご覧ください。

それでは本題に入りましょう。

本日草稿を練っていく規定課題は「節」です。

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各書体はこんな感じ。

「節」の元々の意味は「ふし」という訓読みの

通り、竹の節があるところを表しています。

昔はこの節の部分に刻みを入れて割符として

使者に持たせたことから「使節」という言葉が

生まれ、その割符に色々なことの取り扱い方が

書かれていたことから「節度」や「礼節」と

いった言葉ができました。

そしてこの「節度」を守るという意味から

「節約」といった言葉が生まれたそうです。

言葉の成り立ちは本当に面白いですね。

ということで、今回も漢字の意味や各書体の

造形を参考に草稿を練っていきましょう。

まずは造形を元にした草稿を3つ紹介します。

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1つ目は楷書を題材とした縦長の草稿です。

作品の寸法は半切(140cm×35cm)の縦または横、

あるいは全紙1/2(70cm×70cm)のいずれか。

こうして鉛筆の線だけ見ると「節」の形

そのままですが、実際は「卩」の部分が

力強い曲線と直線になる予定です。

これは筆を使った作品になりますね。

造形は至って普通なので、完全に

線質での勝負になってしまいます。

うーん…使えるかは微妙ですね。

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2つ目は隷書を題材とした横長の草稿。

こちらも元の造形ほぼそのままですが、

3画目の横画が主役になります。

後は「卩」の部分で格好良く墨飛沫を

飛ばせるかどうかというところ…。

筆を使って線質で勝負するという点で

1つ目の草稿と全く一緒になるので、

やはり上手くいくかどうかは未知数です。

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3つ目は篆書を題材とした正方形の草稿。

実際に数えたわけではありませんが、

宇野雪村賞展に出品される作品の寸法は

半切(140cm×35cm)よりも全紙1/2(70cm×70cm)

の方が多いような気がします。

まぁ全紙1/2が比較的作品化しやすいのに対し、

半切は縦でも横でも細長すぎて扱いにくいので

仕方がありませんね。

3つ目の草稿も比較的元の造形をそのまま

使って作品化を目指します。

この雰囲気であれば道具は段ボールでしょうか。

篆書の造形はそのままでも面白いので、

その点をいかに活かせるかが勝負になります。

それにしても…ここまでの草稿を振り返ると

3つともあまり造形の工夫がありません。

どれも完全に線質での勝負になってしまいます。

となると少し戦いにくい気もするので、

実際に書くときにもう少し工夫が必要ですね。

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最後は隷書を題材とした正方形の草稿。

「節」の元々の意味である「ふし」に着目し、

竹を横向きに置いた感じの造形にします。

No.348b_seki[1]

作品としては少し前に書いたこの墨象作品と

同じ雰囲気で書いていくイメージですね。

「たけかんむり」の2本の横画を主役とし、

節がある竹を横向きにした感じでスタンピング

をして独特の模様を書きます。

草稿では周りに余白を広く設けていますが、

実際はもっと真っ黒な作品になるかも…。

そしてその上から残りの線を書くことによって、

少し変わった雰囲気の作品を目指します。

半切1/2(70cm×35cm)では上手くいきましたが、

全紙1/2(70cm×70cm)でも成功するのか…。

でも今回練った4つの草稿の中では

最もどうなるかが楽しみな草稿です。

uno_2021_2

ということで今回思いついた草稿はこの4つ。

最後の1つ以外はちょっと草稿が甘い気が

したので、もう少し練り直すべきかも…。

残りの規定課題も頑張って考えていきます。

では。明日も更新します。




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