どうも。

うたたねこです。

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宇野雪村賞展対策のための不定期

連載記事、2023年の第7回目です。

応募締切の9月までは週に1~2本の

ペースで記事を書いていきますので

ぜひご覧ください!

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規定課題の草稿を練っていく記事

は今日で最終回となります。

最後の題材は漢字の「意」と2文字

題材の「創意」の2種類。

宇野雪村賞展では毎年規定課題の

中に2文字題材が1つだけあります。

うたたねこはどちらかというと2文字

題材は苦手ですが、せっかくなので

少しだけ草稿を練ってみました。

それでは順番に見ていきましょう!

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まずは行書から1枚。

1画目の点を主役として長い線を

引き、他のパーツは下に集めます。

「上が重くて下が軽い」という墨象作品

の基本とは真逆の造形にはなりますが、

上手くいけばいい感じの作品になるかも。

とりあえず主役の長い線が無駄にならない

ように、滲みと線質がかなり重要です。

これは…多分筆を使った作品でしょう。

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続いては草書から2枚。

1枚目は全体を3つのパーツに分け、上から

下への流れを意識して書くという墨象作品

の基本中の基本のような作品です。

こちらは確実に筆で書く作品ですね。

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草書のもう1つの草稿は正方形の紙に。

主役は「意」の下の「心」です。

「立」と「日」を1つのパーツとして

まとめてしまい、主役である「心」は

勢いのある1本線で仕上げるイメージ。

そこから大量の墨飛沫を飛ばします。

ある程度コントロールできるように

なったとはいえ、やはり墨飛沫は

偶然性に頼る部分が大きいのが現実。

とりあえず墨飛沫を大量に飛ばす時点で

家ではかなり書きにくい作品です(笑)

道具は…段ボールでしょうか。

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隷書からは横作品の草稿を1つ。

こちらも主役は下の「心」です。

コンセプトは作品全体の流れ。

左から右への流れを筆か段ボールを

使って力強く表現したい作品です。

右上の余白が無駄にならないように

するためには「立」と「日」の線の

向きが重要になってくるでしょう。

上手く余白に響く線を書かなければ!

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「意」の最後は篆書から2枚。

同じコンセプトの草稿を縦長と

横長の2種類で考えてみました。

篆書の「意」を分解して4つのパーツ

にし、それぞれをスタンピングと

段ボールのシャープな線で仕上げます。

こうして鉛筆で草稿を練っているときは

いい感じなのですが、いざ実際の作品に

なると上手くいくかは未知数…。

縦長も横長もやることは同じなので、

片方が成功すればもう片方もいい感じに

まとめることができると思います。

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そして最後に「創意」が題材の草稿を1つ。

「創」と「意」、それぞれのスタンピング

による草稿を1つにまとめた感じです。

パーツの数がかなり多くなりますが、

うるさい作品になってはいけません。

場合によってはパーツの数を減らす

ことも視野に入れる必要がありますね。

しかし一方でゴチャゴチャした作品と

段ボールは比較的相性が良いので、上手く

まとめることができればあるいは…。

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ということで今日考えた草稿は全部で7個。

最終的な草稿の数は36個になりました。

歴代の宇野雪村賞展の中でも最もたくさん

草稿を考えたかもしれません。

これだけあれば作品も書きやすいですね。

次回からは実際の作品制作に入ります。

来週は仕事が少し忙しいので、スタート

は8月に入ってからになる予定。

引き続きよろしくお願い致します!

では。次の更新は7月23日の予定です。




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