どうも。

うたたねこです。

No.26t_shiragiku1

私が所属している書道会の競書誌では、

毎年10月から12月の3か月間に近代詩文書

の課題が出されます。

「近代詩文書」とは「調和体」や「漢字

かな交じりの書」とも呼ばれるもので、

少しズレるのですが分かりやすく言うと

相田みつをさんのような作品のことです。

そんな近代詩文書の作品をこのブログでも

毎年10月頃になると紹介してきました。

そして「これを期にもっと練習をして

いこうと思います!」と度々宣言し、

結局毎回有言実行されることなく終了…。

前回紹介したのはまさかの2021年でした。

No.22t_akisame12

そんな中で先日、所属する書道会にて

近代詩文書の講習会が開催されました。

そもそも有言実行できなかった理由の1つ

は近代詩文書がよく分からなかったから。

これは渡りに船だと思い、気合を入れて

講習会に参加してきました。

近代詩文書の専門の先生に指導をして

いただき、理論としてはこんな感じで

書いていけばいいんだということが

少し分かったような気がします。

ということで次は実践!

今度こそ近代詩文書を定期的に書いて

紹介していこうと思います。

とりあえず今日のところは10月の

教室の課題を書いたので紹介しますね。

No.1ks_murahoshi[1]

―――――――――――――――――――――
『むら星にうす雲わたる初秋かな』
飯田 蛇笏(いいだ だこつ)
―――――――――――――――――――――

題材は飯田蛇笏の俳句。

意味は「秋の初めの頃、夜空にきらめく

満天の星にうっすらとした雲がかかって

いる」となり、秋が来たなぁと感慨に

ふけっている様子を表したものです。

作品は講習会より前に書いたもの。

うたたねこの近代詩文書の引き出しには

この隷書っぽい雰囲気の作品しか入って

いなかったのでそのように仕上げました。

No.1ks_murahoshi[2]

この作品を講習会を受けた後に改めて

書いてみたものが2枚目の作品。

主な変更点は以下の2つです。

①ひらがなをより隷書に寄せるために

カクカクした雰囲気にしつつ、「む」

「す」などは縦長にして懐に余白を作る。

②周りの余白を少なくして紙一杯に書く

ことで作品をより大きく見せる。

自分の引き出しにはない雰囲気なので

少し違和感を感じますが、師匠に見て

もらったところOKをいただきました。

自らの好みは大切ですが、それだけに

凝り固まってしまってはいけませんね。

No.1ks_murahoshi[3]
No.1ks_murahoshi[4]

あとは講習会で先生が書かれた作品の

雰囲気を真似して2枚の作品を書きました。

ポイントとしては以下の2つです。

①筆先を使ったシャープな線で文字を

書いて文字の内外に余白を大きく設ける。

②文字の大小にしっかり強弱をつける。

作品としては無難な仕上がりなのですが、

それこそうたたねこの引き出しには全く

なかった作品だったので新鮮でした。

他にも講習会の中でたくさんのことを

教えていただきましたが、それらは追々

新しい作品と共に紹介しますね。

No.20t_koutaro

最後に作品の呼び方について。

記事の最初にも書いた通り、この部門の

作品には次の3種類の呼び方があります。

・近代詩文書
・漢字かな交じり書
・調和体

うたたねこは初めて習ったときに「調和体」

の呼び方で教えてもらったので、その呼び方

をそのまま使ってきました。

それを今回から「近代詩文書」に変更します。

理由は単純にここを1つの節目とするため。

今回こそしっかり近代詩文書を勉強していこう

と思うので、ここからは改めて「近代詩文書」

の作品としてナンバリングしていきます。

墨象のナンバリングを越えられるくらい

頑張っていきましょう!

では。次の更新は10月27日の予定です。




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